「苦難から学ぶもの(Ⅱ)」要約 第2コリント1章6-11節
信仰者ゆえに体験する苦難から学ぶものとは何か。
第1は、苦難を通して忍耐を学ぶ(6-7節)
パウロは「忍耐が練れた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出す」(ローマ書5章4節)と語る。
誰でも苦難の経験は、喜ばしいものではないが、苦難の経験によって忍耐が養われ、養われた忍耐によって、練られた品性が身に付き、そして主に用いられ、やがて神の栄光にあずかるという希望となる。
第2は、苦難の経験は神により頼む者となるためである(8節—10節)
パウロは、「…いのちさえも危うくなり。心の中で死を覚悟しました。(第3版」」(8、9節)と大きな苦難に遭遇したゆえに、神により頼む者になったことを証している。
自らの苦しい立場や厳しい状況を少しでも分かって欲しいというのは誰しもの思いではあるが、信仰者が心に留めるのは、神は誰よりも私のことを熟知し、心配してくださり、ともにいるというみことばの約束である。
「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」(ヘブル人への手紙13章5節)
第3は、苦難を通して受けた神様からの恵みを共に分かち合うためです(11節)
苦難が大きいほど、祈りはより熱くなり、祈りが熱くなるほど、神からたくさんの祝福と恵みを頂くのである。
身近なクリスチャンの苦難を通して共に祈り、励まし合い、慰め合う中で頂いた神の祝福や恵みを分かち合えることは幸いなことである。
「喜んでいる者たちとともに喜び、泣いている者たちとともに泣きなさい。」(ローマ12章15節)
信仰者にとって、「苦は楽の種」というよりも、「苦は忍耐の種」である。忍耐の種は品性という豊かな実を結び、やがて神の栄光にあずかるという素晴らしい実を結ぶのである。