「幕屋から学ぶ霊的真理(Ⅳ)」
—信仰の土台について—
出エジプト記36章20—38
自然界に存在するすべてのものは、それぞれに何らかの意味があるのです。 例えば百害あって一利なし、バイ菌だらけのゴキブリを神様はなぜ造られたのか。実は、ゴキブリの種類は4000以上あって、その多くは森に生息し、その繁殖力と消化力によって菌類、樹液、倒れた木々、死骸、糞を食して分解して、再び大地の栄養に還すという役割を果たしているのです。
まして、神様が指示された幕屋造りでのすべての材料、また形作られる一つ一つのパーツ、そして完成した幕屋には霊的な意義があると思われます。けさはそのことを前提として学びましよう。
前回は聖所と至聖所を覆う4枚の幕の意味ついて学びました。
けさは聖所と至聖所の枠組みに用いるⅠアカシヤ材、それを立てる台座と横木、次に聖所と至聖所を分けるⅡ垂れ幕から信仰生活にいかに適用するのかを学びましょう。
第 Ⅰ 聖所と至聖所の枠組み
❶アカシヤ材(20節) それを真っすぐに立てる
❷銀の台座(23節)
❸横木(31節)です。
❶ アカシヤ材(20節)は安価で、重く、硬く、強い木で、腐りにくく、湿気に強いという特徴があります。また、荒野に生育していて容易に手に入り、他では契約の箱や祭壇等に使われたようです。
また、アカシヤ材は真っすぐに立てることから、神と人間との関係を表すと解釈されます。本来、人は神様の前に真っすぐに立てない存在です。しかし、贖い(十字架で罪の身代わりの死を遂げられた主イエスは贖い主)のゆえに、罪人は神様の前に真っすぐ立つことが出来るのです。
家の土台が歪んでいるなら柱は真っ直ぐ立たないばかりか、住人の健康も害します。
では、信仰者にとっての土台とは何か。それは、みことばであり、その土台が何であるかによって人生の方向が全く違って来るのではないでしょうか。
イエスは、大雨と強風と洪水によって砂の上に立てた家は壊滅し、岩の上に建てた家(マンハッタンの摩天楼)は倒れなかったと話されました(マタイ7章)。 それは、神様のみことばを聞き、聞くだけでなく行なう人であると教えられたのです。「これこそ悩みのときの私の慰め、まことにみことばは私を生かします。」(詩篇119篇50節) 「みことばに心を留める者は幸いを見つける。主により頼む者は幸いである。」(箴言16章20節)
この聖書は私たちの人生の道しるべ、ゆるぎない人生を歩むための案内書(ナビゲーター)であります。
❷ 銀の台座(24節)は、アカシヤの板を真っすぐに立てるためのものです。では、銀の台座は何を意味するのか。半シエケルの銀(贖いの金額)を登録された20歳以上の者の人数分の銀を使って、一枚の板に2タラントの銀で50枚(A I=約685万円?)の台座を作ったのです(参照⇨30章11節〜、38章25-27節)。アカシヤ材の枠板は銀の台座によって支えられて、真っすぐに立てられたのです。
ここにも私たちの人生の土台について教えています。贖いの銀貨を用いた銀の台座は、私たちの罪の贖い主であるイエス・キリストを指しているのです(参照:Ⅰペテロ第1章18〜)。
人生を真っすぐに歩むためには、キリストから目を離してはいけないのです。
人生の重荷をイエス・キリストにおゆだねし、明け渡して生きるというのは幸いな人生を送るための秘訣ではないでしょうか(参照:詩篇37篇5節、55篇22節)。
❸ 横木(31節)は、組まれたアカシヤの板枠をより強くするために必要です。そして、その横木には回りの見える横木と、見えない中央の横木があり、ある学者は、見える横木は教会を指し、見えない横木は聖霊と解しています。少し無理な解釈かもですが、横木の適用としては、イエス・キリストを人生の土台としたクリスチャンは信仰の成長のために必要なものです。神様との交わり、クリスチャン同士の交わり(マタイ18章20節)、そして聖霊とみことばによる交わり(静まり)です。クリスチャンは一人で成長するというのは妄想であり、それはみことばから逸れた人生を歩むことになるのです。
第Ⅱ 垂れ幕(聖所と至聖所の仕切り)
垂れ幕そのものはキリストを象徴し、ケルビムは神のさばきの使者である天使を象徴し至聖所を守っているのです。垂れ幕は神様と人との仕切りとなっていることを表し、それは神様と人間との断絶状態にあるのです。
実は、イスラエルと神様との関係は断絶状態であったのです。しかし、大祭司が年に一度民の贖いのために聖所の中に入り、罪を贖う儀式により神様と民との関係が修復(赦し)されたのです。
異邦人もまた神様との関係は断絶状態でしたが、イエス・キリストが神様と人との仲介者となられ、神様と罪人である私たちとの関係を修復してくださったのです。イエスが流された血の犠牲、つまり命をささげられたことにより、私たちは神様との和解の道が備えられたのです(第一ヨハネ4章10節)。
けさは、枠組みに用いられたアカシヤ材を真っすぐに立てる銀の台座。アカシヤ材の枠組の板をより強くするための横木。そして垂れ幕について学びました。
先行き不安な時代の中、イエス・キリストへの信仰を土台とし、礼拝を通して神様との交わりを深め、皆さんとの交わりを通して共に祈り合い、共に励まし合っていきましょう!