「祈ることと賛美すること」ヤコブ5章13節
ヤコブの手紙による当時の教会は、今日とは比べものにならないほど厳しい状況に置かれていた。
当時のクリスチャンたちが「離散している」(1章1節)ことから、クリスチャンたちは迫害を受けて国外に散っており、他にも様々な苦難を負っていたと思われる。
このような苦難から解放されるために、ヤコブは神様に祈るようにと勧めている。苦しい時に神様に祈れることは、クリスチャンの特権であり恵みでもある。
「私は山に向かって目を上げる。私の助けは、どこから来るのだろうか。私の助けは天地を造られた主から来る」
(詩篇121篇1、2節)
次に、苦難の中で喜んでいる人は賛美しなさいというのは、苦難の中で喜べるというのは実に幸いなことであり、感謝すべきことである。
それゆえに、そのような人は神様に賛美することを忘れないようにとの勧めではないだろうか。
今日、世界の人々はコロナの終息のための治療薬の発明、更なる効果のあるワクチンを願うばかりです。
そのような中で、天地万物の創造者である全知全能の神を畏れ、ほめたたえ(賛美する)、そしてこの方に助けを祈り求めることが、様々な苦難の中にある世界において、クリスチャンたちに与えられた尊い奉仕であり、神の恵みであり、そして大いなる特権でもある。
「もし、さばきの剣(戦争)、疫病(パンデミック)、飢饉などのわざわいが私たちを襲うなら、私たちはこの宮の前、あなたの御前に立ちますし。あなたの御名がこの宮にあるからです。そして、私たちは苦難の中からあなたに叫びます。あなたは聞いて、お救いくださいます。」
(歴代誌第二20章9節)