「人を愛する心の源とは」
マタイ22章34ー46節
「あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」 そして、「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい。」(37節)とイエスはこれらの教えを何よりも大切にする様にと教えられた。つまり、信仰の中心は神の愛である。
❶ 聖書が教える愛とは(ヨハネ3章16節)
天におられる神の御子イエスが、人となられこの世界に来られ、私たちの罪の身代わりのために十字架で死なれた。このイエスを救い主と信じるなら、罪の赦しと永遠のいのちによる天国の約束を得る。
「私たちがまだ罪人であったとき、キリストは私たちのために死なれたことによって、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。」
(ローマ人への手紙5章8節)
聖書の愛は4つに区別されている。
①友情愛(フイレオー)
②肉親の愛(ストルゲー)
③男女愛(エロース)
④神の愛(*アガペー)である。
❷ 人を愛するために(36ー40節)
聖書は、全身全霊をもって神を愛しなさいと勧める。その理由は、人を愛するためには、愛してくださっている神との関係が良好でなければならない。
因みに、宗教とはレリジョン(再び結びつける)、あるいはリレーション(関係)という言葉からという説がある。
ですから、人を愛しますという愛ではなく、神に愛されている愛が人を愛する源となる。
「愛する者たち。私たちは互いに愛し合いましょう。愛は神から出ているのです。」 (ヨハネ第一 4章7節)
では、「あなたの隣人を自分と同じように愛せよ。」(39節)という聖書の中で最も大切な命令を守るためにどうすれば良いのか。
まず、「あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」と全身全霊をもって神を愛すること。
次に「神の命令を守ること、それが、神を愛することです。」 (ヨハネ第一 5章3節) 神の命令を守るとは、みことば(聖書)を読み、学び、聞き従うことである。それがアガペー(神の愛)を実践するための大いなる助けとなる。
*アガペーとは、自己の利益を求めず、惜しみなく自己を献げ、受けるに値しない者に与え、無限、無条件、無償の愛)