「主のみこころなら」要約 ヤコブ4章13-17節 21.9/5 港キリスト教会

        「主のみこころなら」ヤコブ4章13-17節 

 

 この箇所から、神のみこころについて学ぶ。

 まず13節で「よく聞きなさい」とはユダヤの商人たちを指していると思われる。商人はお金儲けのために「今日か、明日、これこれの町に行き、そこに一年いて、商売をして儲けよう。」と考える。

 しかし、ヤコブはそのような考えは儚いものだと諭した。

 その第一の理由は、あしたがあるという保証は誰にもないからである。

 箴言27章1節では「明日のことを誇るな。一日のうちに何が起こるか、あなたは知らないからだ。」とあり、マタイ6章34節では「ですから、明日のことまで心配しなくてよいのです。明日のことは明日が心配します。労苦はその日その日に十分あります。」と確かな保証のない明日の心配より、今日を精いっぱい生きるようにと教えられる。

 第二の理由は、自分で自分のいのちの保証はできない。いかなる人生設計や計画であれ、当人が生きているという大前提がある。

 主イエスは、「あなたがたのうちだれが、心配したからといって、少しでも自分のいのちを延ばすことができるでしょうか。」(マタイ6章27節)と私たちに問いかけておられる。

 意義ある人生とは、何をしたかよりもいかに生きたかであり、そしていかに生きたかは、主のみこころと密接に関係し、17節の「なすべき良いことを知っていながら行わないなら、それはその人の罪です。」というその良いことがみこころであり、それは神のみことばにある。