「信仰による救い」 ローマ書1章14-17節 2020.8/23  港キリスト教会 

         「信仰による救い」 ローマ書1章14-17節

コロナパンデミックで危篤になると人工呼吸やE C M Oの救命装置が使われる。危篤とは、もはや自力ではどうにも出来ず、何らかの手法によって救命が試みられる状態である。では、神様に対して罪を犯し、永遠の滅びに定められた魂が救われるための方法とは何かを16節、17節から学びましょう。まず、パウロは16節、17節で死の問題に解決を持っている福音とはどのようなものかを語る。16節のキーワードとは、「信じるすべての人」である。私たちの一切の罪が赦され、神の子とされ、永遠の滅びから救われ、天国に行くためになすべきことはただ一つ、イエス・キリストを救い主と信じるという行為による。

では、なぜ神様が罪人を救おうとされたのか。それは、神の愛によるのである。その愛とは一方的な、無条件で、また自発的なものである。次に17節の、「義人は信仰によって生きる」とは何か。宗教改革者ルターは、心の弱さに長い間、苦しみ悩んでいたが、「律法と福音は別であるという相違を知った時、私は切り抜けた」と言った。律法は神の聖さ(完全な義)を要求し、福音は私たちに信じることを要求するということを悟ったのである。

この福音の力によって、罪深い者であるにもかかわらず、私たちを義であるかのように扱ってくださる。もし、私たちが行いによって救われようとするなら、キリストの十字架の死による救いのメッセージを虚しいものにする。「十字架のことばは、滅びる者たちには愚かであっても、救われる私たちには神の力です。」(コリント第一1章18節)