「信仰による励まし愛」 ローマ書1章8−13節 2020.8/16  港キリスト教会

  「信仰による励まし」 ローマ書1章8−13節

 パウロは8−13節で、この手紙を書いた主な理由について語っている。

1.ローマの信者たちの信仰が人々に伝えられていることに感謝するため(8節

 パウロは、当時のクリスチャンの信仰の証が、神聖ローマ帝国という異教の中で伝えられていることに感謝した。私たちクリスチャンは、人々に伝道する使命が神様から与えられている。しかし、いざ伝道となると戸惑い、また難しいと思いがちである。しかし、神様に感謝し、神様をほめたたえて生きる中で、周りの人々がその人の信じている神様を求めるきっかけとなるなら素晴らしいことである。

2.ローマ訪問への切なる願いを知って欲しいために(9節-10節

 パウロにとってローマ行きはいつでも可能であった。しかし、諸事情でローマ行きが妨げられていたが、パウロは道が開かれることを祈り願い、みこころの時を待ち望んでいた。つまり、パウロはローマを訪問する時を神様に委ねていた。私たちも、自分の思い通りに行かないことや、あるいは、なかなか道が開かれない時がしばしばある。しかし、パウロのように祈り備え、主の時(みこころ)を待ち望みましょう。

3.ローマ行きの目的について知って欲しいために(11、12節)

 パウロは、教会において御霊の賜物を分け合うことを勧めている。信徒一人一人に神様から与えられた賜物が、教会のために用いられるなら、教会は健全に成長し、祝福される。さらに、パウロがローマに行こうとした目的は、ローマにいる教会の兄弟たちを力づけるために、ともに励まし合うことであった。お互いの信仰によって励まし合うためには、ひとりひとりの主性が大切である。自分でなくても、誰かがしてくれる。あるいは、自分は何も出来ないからといった消極的な思いは、一人一人の賜物が生かされず、無力で実を結ばない教会にする。

 最後パウロは、救われる魂を得たいという熱い思いを語った(13節)。今日の終わりの時代における宣教は非常に逼迫している。一人でも多くの人が救われるために、お互いに励まし合い(愛)、お互いに祈り合うことが求められている。