「世の終わりは近い?」ルカ21章8–11、25–28節 コロナ対策で礼拝中止 2020.3/15 港

       「世の終わりは近い?」

       ルカ21章8–11、25–28節 2020.3/15 港

 この聖書箇所は、弟子たちがイエス様に世の終わりはいつ、そしてどんなことが起こるのかの質問に答えられた所です。そこで、イエス様は直近に起こる出来事と、将来つまり世の終わりに起こることとを重ねて預言されたのです。

 疫 病:今世界中がコロナウイルスの災禍に見舞われていますが、この新型ウイルスも、早晩ワクチンや新薬が開発されて、通常のインフルエンザになるとも言われています。それにしても、まだまだ得体の知れない疫病だけに、いつまでこのウイルスに向き合わないといけないのかと憂慮するばかりです。

 医療の専門家は、大勢の人が長時間集まり話す、歌う、換気の悪い場所は避けるように、またこまめな手洗い、ウイルスが付着しやすいドアノブ、不特定多数の人が触った物等は特に手洗いを奨励しています。

 さて、主はルカ21章8−11節で世の終わりに偽預言者が現われ、戦争、暴動、大地震、飢饉、疫病が起こると語られた。

 預言者:韓国の新興宗教団体「新天地イエス教会」の人たちからクラスター(集団感染)が起こり、たちまち韓国の大邱(てぐ)からコロナウイルスが拡散したのです。イ・マニ教祖は、自ら再臨の救世主と主張、常識を逸した教義、正統キリスト教会信者への執拗な勧誘等、韓国ではカルト集団と名指しされ、イ・マニ教祖は偽預言者そのものです。

 戦 争第一次世界大戦では約3700万人の死者、犠牲者の全体の3分の1は当時の疫病のスペイン風邪が死因でした。第二次世界大戦では、死者5000万人から8000万人と言われています(民間人1300万〜2000万人が飢死)。

 暴 動:E U連合、アラブ諸国、香港の暴動、そして大地震の預言です。

 地震先週B S TVにて、コロナウイルスと大震災に備えるというが番組を見ました。今は疫病ばかりに目が行くのですが、いつ起こるか分からない東海、東南海、南海トラフ、首都直下型地震等にも心備えが必要であると地震学者は訴えていました。世界での大地震は特に20、21世紀に集中的、かつ頻繁に発生しています。皆さんは、大災害のための備えはしておられますか?少なくとも1ヶ月から2ヶ月の備蓄は必要なようです。

 私たち夫婦も、事あるごとに備蓄や災害時の品物を揃えています。今回の疫病においても、多少備蓄を増やしました。もちろん、これらのものを使わないことを願うばかりです。 

 飢 饉:多くの国々にとって深刻な状況であります。最近、バッタの大群(4000億匹から200兆匹に繁殖?)がアフリカ、中近東、インド、パキスタンを襲い、今中国に向かっているとの情報も錯綜しています。これらバッタの大集団はまさに飢饉をもたらす元凶です。コロナウイルスの感染下で、たった一人のデマの発信から、一時的にトイレットペーパーがなくなり、いまだ店頭にマスクもなく、アルコール類も店頭に入荷されてもすぐに売り切れ。これらを思うと、今は豊富な食料も、飢饉が起こると人々がどんな行動を取るかは、火を見るよりも明らかではないでしょうか。

 マタイ24章8節で、イエス様は「しかし、これら(戦争、暴動、大地震、飢饉、疫病等)はすべて産みの苦しみの始まりなのです。」と言われたのです。

 さらに、ルカ21章25、26節では、深刻な事態が地球規模で起こると語られたのです。今日、ますます暗黒化していく世界情勢の中にあって、キリスト者の希望について約束しているのがルカ21章27、28節です。約束とはキリストの再臨です。他の聖書箇所から詳細に学ぶなら、患難前にキリストの空中再臨と信者の携挙(一瞬に空中まで引き上げられる)、その後7年間の患難時代と患難の終了直後の地上再臨があると解釈できるのです。

 さてパンデミックとはギリシャ語から来た言葉で「すべての人々」という意味です。つまり、パンデミックとは世界中の人々にコロナウイルスが伝染していくことです。そして、神のことばである福音は、全世界(すべての人々に)に宣べ伝えられ、それから終わりが来るのです(マタイ24章14節)。 

 私たちは、コロナウイルスの蔓延下にあって、世の終わりが近いのではと悟り、これまで以上にイエス様の救いのメッセージによって人々が救われるように心を合わせて祈るとともに、永遠の希望を与えてくださった神様にお会いできる時を待ち望みつつ、共に励まし合い、厳しい世界情勢の中にあっても主に見守られて歩んでいきましょう!