「イエスの変貌とその意義について」
マタイ17章1-13節
イエスはペテロとヤコブとヨハネを連れてヘルモン山(2800m)に登られ、そこで祈っておられると御姿が変わり、御顔は太陽のように輝き、御衣は光のように白くなり、モーセとエリヤも現れてイエスと話しておられた。
この出来事から、イエスの変貌の意義について学びましょう。
第1 イエスの変貌の意義とは
イエスの変貌は天の父からの力づけである。贖罪のための十字架の苦難に立ち向かう心がくじけないように、また勇気づけるためであり(一説)、またイエスが山に登られた目的は、天の父に祈り、十字架の苦難は父の御心であるとの再確認か。
【補足 なぜモーセとエリヤが現れたのか。モーセは律法付与者の代表、エリヤは預言者の代表、イエスはモーセ(律法)とエリヤ(預言者)を代表、かつ罪の身代わりになるにふさわしい方であると承認する三者会談であった】
第2 弟子たちにとって変貌の意義とは
3人の弟子たちが目撃したイエスたちの変貌という天的な経験は、やがてイエスの復活、聖霊体験、数々の奇跡の体験に彼らが過剰に反応して冷静さを失い、間違った行動をしないための前持っての教訓ではないだろうか。
第3 変貌による私たちへの適用
私たちのうちにある罪は、人を悪に豹変させる強力な力を持っている。
しかし、イエスを信じて罪の力から解放され、内住の聖霊によって新しい人に変えられた(変貌)(コリント人への手紙第二5章17節)。
そして、将来必ず変貌の時が来る。それは、イエスの再臨の時である。
「聞きなさい。私はあなたがたに奥義を告げましょう。私たちはみな眠るわけではありませんが、みな変えられます。終わりのラッパとともに、たちまち、一瞬のうちに変えられます。ラッパが鳴ると、死者がよみがえり、私たちは変えられるのです。」
(コリント人への手紙第一15章51−52節)