「変わることのない神と共に新しい年を」
へブル13章5節b―9節
イエスの弟子ヤコブは「父には、移り変わりや、天体の運行によって生じる影のようなものはありません。」(ヤコブ書1章17節)と語っている。この聖書箇所から神の変わらない3つのことを学ぼう。
第1 神の約束(5節b―7節)
「わたしは決してあなたを見放さず、あなたを捨てない。」(5節b)。
「あなた」とは神様を信じている人である。5節後半は、人生が逆境の時に励まされるみことばである。ところが、苦境(試練)に立つと神は私のことを忘れられた?あるいは見捨てられた?と疑心暗鬼になることはないでしょうか。
北イスラエルのアハブ王の時代に活躍していた預言者エリヤ(B C870年)に、神はイスラエルの地に3年の飢饉が襲うことを予告され、ケリテ川に身を隠し、川の水と、カラスに食料を運ばせてあなたを養うと告げられた。そして、神の約束通りにエリヤは守られた。
エリヤはカラスではなく、神の約束を固く信じて3年の飢饉から守られた(第一列王記17章1節〜)
第2 イエスご自身(8節)
ヘブル書の著者は「イエス・キリストは、昨日も今日も、とこしえに変わることはありません。」(8節)と語った。
この変わらないとは完全、十分である、充足している、十全(少しも欠けた所がない、すべて完全、万全)の意味である。
イエスが語られたみことばを信頼できるのはなぜか。40数人の聖書著者は信頼できる人々ではあったが、神のことばの代弁者にすぎない。
しかし、とこしえに変わることのない主ご自身、そして神ご自身が語られたゆえに信頼できる。
永遠のベストセラーである聖書を信じる私たちは、聖書をよく学び、学ぶだけでなく聞き従っていきたいものである。
第3 神の恵み(9節)
9節の恵みとは神の恵み(カリス)である。それは、イエス・キリストの十字架の赦しを信じて得る救いである。
イエスを信じて救われるとは、律法や修行といった形式や行いによる救いではない。
「この恵みのゆえに、あなたがたは信仰によって救われたのです。それはあなたがたから出たことではなく、神の賜物(カリスマ)です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです。」(エペソ2章8、9節)
いつまでも変わることのないこの聖書を信頼し、そして先立って導いてくださるとこしえに変わることのない三位一体の神様にお委ねして、迎えました新しい一年を皆様と共に歩んで参りましょう!