「良い人間関係を保つ秘訣」 エペソ4章25-27節 2019.1.20 港キリスト教会

 

   「良い人間関係を保つ秘訣」 エペソ4章25-27節 

 損得や利害で成り立つ人間関係は脆い。たとえ親密な仲でも人間関係が壊れることがある。では教会にて良い人間関係を保つための秘訣とは。

 第1にお互いに真実であるパウロが「私たちは互いに体の一部分なのです。」と言ったのは、人の体を用いて、人間関係において真実が大切だと教えている。体が機能的に動くのは、各器官が役割通り働くからである。

 もし、ある器官が間違って(不真実)動くなら、体全体がおかしくなる。つまり各器官が密接で親密な関係であるように、クリスチャン同士の関係も密接で親密でなければならない。たとえ、お互いに欠点や嫌な所があっても、それは不真実なのではなく、その真実をありのままに受け入れることが良い人間関係を保つための秘訣である。

 第2は自己抑制(セルフコントロールパウロは、ここで怒りについて教えている。この箇所での怒りとは、理性を失い、コントロールが効かなくなった怒りではない。怒りが必要な時もある。それは怒られたことにより、その人が自省、あるいは悔い改め、矯正されて成長する機会にもなる。

 しかし、自己抑制のない怒りは、容易(悪魔に隙入られ)に罪を犯しやすい。怒りは正しく用いられれば、建徳的な状況を生み出し、不正に用いられれば、攻撃的で破壊的な状況を生み出す。

 怒りは争いを招く「激しやすい者は口論を引き起こし、怒りを遅くする者は争いごとを鎮める。」(箴言15章18節)怒りは交わりを奪い去る「怒りっぽい者と交わるな。激しやすい者と一緒に行くな。」(箴言22章24節)怒りは祈りの生活を妨げる「男たちは、怒ったり言い争ったりせずに、どこででも、きよい手を上げて祈りなさい。」(第1テモテ2章8節)

 怒りは人間関係を損ない、神との関係をも損なう。しかし正しい怒りは良い結果を刈り取り、不義なる怒りは悪い結果を刈り取る。

 ヤコブは警告している「私の愛する兄弟たち、このことをわきまえていなさい。人はだれでも、聞くのに早く、語るのに遅く、怒るのに遅くありなさい。人の怒りは神の義を実現しないのです。ですから、すべての汚れやあふれる悪を捨て去り、心に植えつけられたみことばを、すなおに受け入れなさい。みことばは、あなたのたましいを救うことができます。」(ヤコブ1章19-21節)

 ①真実は良い交わりを続けるための秘薬であり

②不義な怒りや不当な怒りは交わりを損なう毒薬となる。