「悪魔の策略から身を守る」 ―悪魔の攻略法― エペソ6章10-12節 (要約)港キリスト教会 2019.3.24

    使徒パウロは、この箇所で悪魔の攻略法について記している。それは、信者が悪い霊から守られ、主の教会が祝福されるためである。『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。』(孫子兵法)にあるようにまず敵を知らなければならない。

 第1に彼らは策略家である(11節)。サタンや悪霊たちは、ずる賢い戦法を使って私たち人間を陥れようと近づく。「驚くに及びません。サタンでさえ光の御使いに変装します。」(第2コリント11章14節)。悪魔たちは教会が祝福されると妬み、その教会を陥れようと試みて来る。彼らはすき(油断)を伺い、私たちの心を掻き乱して不一致をもたらそうと企てる。サタンや悪霊たちは人間よりも巧妙であり策略家である。

 第2に悪魔は肉欲の戦いに挑んで来る(12節)。サタンは、40日間断食をされ空腹を覚えられたイエスを誘惑した(マタイ4章3節)。サタンは、あなたが神なら何でもできるはずと誘惑し、また十字架刑による贖いを躊躇させようと企み、挙句は私(サタン)を拝めと誘惑するが、イエスは神のみことばによってサタンを退けられた。人は日々の糧だけでなく、神のことばによって生きる者であることを荒野での誘惑から教えられた。肉の糧が満タンであっても、霊の糧が窮乏(ガス欠)にならないようにしたい。私たちは物資的な損得に一喜一憂されることなく霊的な祝福を切に求めたい。さらに、サタンは信者に祈っても駄目だと思わせ、またみことばを読まなくても大丈夫だと囁きます。これらはすべて私たちの肉の思いの中に誘惑を仕掛けて敗北させようと挑んでくる。

 第3に神の大能の力に強められてサタンや悪霊たちに勝利する(10節)。

 私たちは、主から離れるとサタンや悪霊たちに敗北する。しかし、主の大能の力によって強められる(強め続けられる)なら勝利する。パウロは、そのためには神のすべての武具を身に着けるようにと13−18節で具体的に示している。このことについては次回に学びましょう。