「魂の収穫は多い」要約 ―働き手が少ないー 2023年6月11日(日)港キリスト教会                          マタイ9章27―38節     

    「魂の収穫は多い」―働き手が少ないー

                              

           マタイ9章27―38節

 

 この箇所には、二人の盲人と聾唖者のいやし、そしてイエスの祈りの要請について書かれている。

❶二人の盲人のいやし(27―31節)

  ここで二人はイエスを「ダビデの子」と叫んだ。「ダビデの子」とは、ユダヤ人待望のメシアであり、奇跡をなされるイエスこそローマ支配からの救世主と考えていた。

 しかし、奇跡に心を奪われてイエスが世界に来られた真の目的を見失う状況の中で、盲人たちは叫びながらイエスの後について来たが、イエスは彼らには答えられず、ある家に入った時に「わたしにそれができると信じるのか。」(28節)と尋ねられと、二人は「はい、主よ」と応答。 

 イエスは「あなたがたの信仰のとおりになれ」(29節)と言われて彼らの目を開かれて、このことを誰にも知られないようにと戒められたが、彼らは人々に言いふらした(30、31節)。

 彼らの体験は個人的な信仰に至らなかった。願いが聞かれると神に聞き従わないにわか信者ではなく、どんな時も神に信頼し、神とともに生きる信仰者でありたい。

 

❷口がきけない人がイエスによって悪霊を追い出された(32節―34節)

 彼が話し出したので、群衆たちは非常に驚いたが、パリサイ人たちは「悪霊どものかしらによって、悪霊どもを追い出しているのだ。」(34節)とイエスのみわざを貶(けな)した結果、彼らの不信仰と頑なな心を露呈し、群衆たちもますます間違ったメシヤ像を抱くようになった。

 

❸イエスは病の癒しだけでなく、会堂で人々を教え、御国の福音を宣べ伝えられた(35節)

「全世界に出て行き、すべの造られた者に福音を宣べ伝えなさい。」(マルコ16章15節)

 

❹人々の救いために働き手を送ってくださるように祈りなさいと弟子たちに要請された(36―38節)

「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫の主に、ご自分の収穫のために働き手を送ってくださるように祈りなさい」(37,38節) 主の収穫のための働き手(神の働きに仕える)が与えられるように熱心に祈り続けよう!