「神を恐れた助産婦」 要約 出エジプト記1章1―22節 2023.5/21 港キリスト教会

    「神を恐れた助産婦」

           出エジプト記1章1―22節

 

 出エジプト記は、アブラハムと結ばれた神の契約が、どのように成就されるかの記録である。今回は1章を3つに区分して学ぼう。 

神の時を待とう (1−7節) 

 飢饉でカナンの地から父ヤコブと家族70人が、宰相のヨセフを頼りエジプトに逃れた(5節)。

 およそ240年後、宰相のヨセフを知らないファラオ王は、ヘブル人の労働を過酷にした。それでも民は益々増えていった。このような状況になる前に神の助けがなかったのは、人口の増加により民が強くなるために240年という歳月が必要であったと思われる。

 私たちも神の時を待つ大切さを心に留めたい。「神のなされることは、すべて時にかなって美しい。」(伝道者3章11節) 

 

為政者のために祈ろう(8−16、21節) 

 王は益々増える民を恐れ、生まれてくる男の子を殺すように助産婦たちに命じた。天上天下唯我独尊の為政者は、信仰者にとって憂え、危惧することである。

 平和を愛し、神の愛の実践に心がけ、イエスのように身を賭して人々に仕えることの妨げにならないように為政者のために祈ろう。

「王と高い地位のあるすべての人(為政者)のために願い、祈り、とりなし、感謝をささげなさい。それは、私たちがいつも敬虔で品位を保ち、平安で落ち着いた生活を送るためです。」(テモテ第一2章1−2節) 

まことの神を恐れよう(17−20節) 

 民は240年も奴隷であったが、ヤーウエ信仰の灯は消えていなかった。それは、時の権威者よりも神を恐れたヘブル人の助産婦シフラとプアであった。神を知らないファラオ王は、夥しい数のイスラエル人の血を流すという残虐極まる悪事を働いた。

 しかし、敬虔な助産婦たちは神を恐れ、支配者に与(くみ)せず赤子の男の子を救ったので、神は彼女たちの家を豊かに祝福された。神を恐れた彼女たちの勇断は、やがてエクソダスの指導者となるモーセの誕生となる。