「神と共に歩む幸いな人生」 創世記46章1―7節  2020.6/28 港キリスト教会

    「神と共に歩む幸いな人生」 創世記46章1―7節 

 長い年月が過ぎて、ヤコブはすでに130(147歳没)歳近くになっていた(47:9)。ところが、飢饉のために、住み慣れたカナンの地を離れ、息子ヨセフ(エジプトの宰相)の好意で、ヤコブの一族(70人)はエジプトに移住した。エジプトに向かう途上べエル・シエバ(誓い=7の井戸)にて、彼は礼拝をささげた(1節)。父祖アブラハム(21:33)、父イサク(26:25)も礼拝をささげた場所であった。かつて、アブラハムにカナンの地に住みなさいと、神様に命じられた地から離れることに、不安や恐れを抱いていたと思われる。そ日の夜、幻の中で、ヤコブよ、ヤコブよ」と御声をかけられ(2節)、ヤコブは、「はい。ここにおります。」と答えた。

何か大きな決断をしないといけない時、大変なピンチに陥った時、大きな問題を抱えた時など、日頃神はいない。あるいは、漠然と神様を信じている人であれ、思わず手を合わるのではないでしょうか。

 ❶漠然と神様を信じて歩む人生には、言い知れない不安や、心が定まらない迷いがある。  

 ところが、祈り求めていたヤコブに、「わたしは、そこで、あなたを大いなる国民とする。」と神様は、ご自身のみこころを示された。それは、エジプトに移り住んだヤコブの家族(70人)が、将来大いなる国民(くにたみ)になるというものであった。恐れ、ためらっていたヤコブに、神様は、「エジプトに下ることを恐れるな。」と励まされた。

 ❷生ける神様と共に歩む人生は心強く、安心である「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしはあなたの神だから。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。」(イザヤ書41章10節)

 ヤコブの子孫であったイスラエルの民は、その後400年間、エジプトの奴隷となり、唯一の神様から離れ、信仰において危機的な状況であった。しかし、神様はユダヤ民族を見捨てられず、やがてモーセによる導きと神様の奇跡により強国エジプトから脱出した。

神様は、私たちからひと時も目を離されず、守り導いてくださる。どこにあっても、共にいてくださり、恐れ、苦しみ、弱さ、悩み、迷い、疑いといかなる時でも、神様は私たちを離れることなく、決して見捨てられない。

 ❸神様はどのような時でも私たちと共におられ、私たちを励まし、助けてくださる

 明日何が起こるか分からない終わりの時代において、私たちは天と地を造られた創造者を恐れ、信頼し、祈り、お互いに励まし合いながら歩んで参りましょう。

「私は山に向かって目を上げる。私の助けは、どこから来るのか。私の助けは主から来る。天地を造られたお方から。主はあなたの足をよろけさせず、あなたを守る方は、まどろむ(うとうととする・居眠りをする)こともない。」(詩篇121篇13節)