「平和をつくる者の幸い」―人との平和― 要約 マタイ5章9節   2022.7/24 港キリスト教会

「平和をつくる者の幸い」人との平和 

 マタイ5章9節   

 

エスが語られた「平和をつくる」とは、人と人との間に正しい関係をつくり出すという解釈が主流である。

人間関係において互いに努力して平和な関係を作りなさいというのではなく、まず自分自身が率先してピースメーカーとなるという理解である。

 とはいえ、相手の問題で良い関係を持てないこともある。しかし、その人の悪口や陰口を言い広めるという罪を犯さないようにしたい。

また、が当時の偽善的な宗教家たちを厳しく戒められたので、彼らは憤慨した。もし、彼らが自らの間違いに気付き、反省するなら、主と良い関係を持つことは可能であった。しかし、彼らのねたみ、憎しみ、頑なな心は、やがて主を十字架刑に処するという最悪の結果を招いた。

主と彼らの関係の悪化の要因は彼らの罪にあった。罪は神と人との関係を遮断させている。人に対して過ちを犯したなら謝ることによって、互いの関係を修復するのは可能ではあるが、神との関係を修復することは不可能である。

 なぜなら、神の前に罪を犯した張本人が神との和解は成立しない。そこで、神と人との和解の使者として一翼を担ってくださったお方がイエス・キリストである。

「主イエスは、私たちの罪のために死に渡され、私たちが義と認められるために、よみがえられたのです。ですから、信仰によって義と認められた私たちは、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っているのです。」(ローマ書4章25節、5章1節)

 

「神の偉大な計画は神と人との間、また人と人との間に平和をもたらすことだからである。人と人との間を裂くものは悪魔のわざをなし、人と人との間をまとめる人は神のわざをする。『ああ、人と人との間に正しい関係を作り出す人の幸いよ。彼らは神のわざを行なっているのである。』(マタイ5章9節)《F・Bマイヤーの注解より引用》