「天の知恵と世の知恵について」ヤコブ3章13-18節 2021.8/1 港キリスト教会

「天の知恵と世の知恵について」

ヤコブ3章13-18節  2021.8/1

 人を教える立場にある者が大切にすべきは知恵である。ではその知恵とは何か。

 

 教師(教授や師匠)という肩書き、あるいはその資格に見合った専門知識があるだけでなく、その肩書きにふさわしい生き方が求められる。

 ヤコブは教会の指導者は、柔和な行いを示しなさいと教えている。みことばに従う指導者とみことばに従う従順なしもべという主従関係によって、教会は平和と良き秩序を保つことができる。

 お互いに教え合う集まりに、ねたみや利己心は起こりにくいものである。しかし、教えてやっている、教えられているという集まりには、しばしばねたみや利己心(敵対心・党派心)が生じる。

 他の人よりも豊富な知識を持っていても、その知識が人のために役に立たないなら、知恵ある人とは言えない。

 教会の中で、すぐれた知恵とすぐれた能力を持つ人によって、教えられ、矯正され、成長していくならそこには健全な知恵がある。ヤコブはそれを、「上(天)からの知恵」と呼んでいる。

 神様から教えられたことや、みことばから教えられたことを互いに分かち合うことが「上から(天から)の知恵」である。

 その知恵は、神に祈り求めるなら必ず与えられるとヤコブは1章5、6節で約束している。

「あなたがたのうちに、知恵に欠けている人がいるなら、その人は、だれにでも惜しみなく、とがめることなく与えてくださる神に求めなさい。そうすれば与えられます。ただし、少しも疑わずに、信じて求めなさい。疑う人は、風に吹かれて揺れ動く、海の大波のようです。」