「すべての事を益として下さる神様」 要約 ローマ書8章28節 2021.1/17 港

「すべての事を益として下さる神様」       
   ローマ書8章28節 2021.1/17 港
 私たちが信じている神様は、永遠(ヨハネ8章58節)・偏在(マタイ18章20節)・全知(マタイ16章21節)・全能(ヨハネ11章38−44節)のお方です。

 つまり、全てをご存知で、不可能なことは何一つもないという神様を信じています。
 ですから、人生における様々な問題の行き詰まり、病気の苦しみ、人間関係の悩み、仕事の疲れといったことや、またいかなることでも神様はその全てをご存知なのです。
 それだけでなく、それらについての意義(なぜなのか?)と理由をご存知だけでなく、最善の対処法と解決法を持っておられるのです。
 私は信仰を持って45年になりますが、これまでの人生において様々なことを経験する中で、その時はなぜそうなるのかが分からなかったことが、後々に分かったという経験を致しました。そのようなケースである一つのお証しをしたいと思います。

 ある漁村での出来事をお話して終わりたいと思います。
 ある農村で小さな船が魚を取るために海に出ました。この農村では魚を取る仕事以外は他の仕事はありませんでした。ところが、漁に出た舟がいつも戻る時間になっても帰ってこないのです。村中の女たちや子供たちが海へ出て、夫や男たちが戻って来るのを待っていたのです。夜が更けて波の音以外は何も聞こえませんでした。この時、弱り目に祟り目で、ある家で留守番をしていた幼児が蝋燭を倒して火事になったのです。村の人たちは力を合わせてこの火を消すために、夫、お父さんを待っていたことを忘れてしまい、火を消すことに夢中になり、何時間が過ぎた頃に舟が戻って来たのです。朝になって、昨夜のことで、誰が火を消すのに一番頑張ったとか、嵐はどうなったとか、どれほどお互いが大変だったかを話し合っている時に、ある漁師が語りました。神様ありがとうございます。私たちは何の火か分かりませんでした。その火を目標にして無事に岸に戻れたのです。もし、その火がなかったなら、私たちは無事に戻れなかったかも分かりません(なぜ火事になったのか。なぜ舟が遭難しそうになったのかではなく)。本当に感謝します。と言って両手を合わせたのです。ともに働いて万事が益となったのです。
 

 なぜ病気になったのか、なぜ死んだのか、なぜ離れて行くのか、なぜこうなるのかと分からないことや悲しいことや辛いことが人生の中でしばしば起こります。

 しかし、神様はそのすべてのことを知っておられ、すべてを最善の結果となるように対処してくださり、そしてすべてのこと相働きて益としてくださるお方なのです!