「あなたがたは地の塩です」 マタイ5章13節
クリスチャンの存在価値は塩の特性にある。では、塩の特性とは何か。
❶塩気としての存在価値 まことの神を知らない人生は味気のないものであるが、私たちの罪を贖って下さったイエスを心に迎え入れると心は満たされ、虚しさから解放される。「わたしがいのちのパンです。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者はどんなときにも、決して渇くことがありません。」（ヨハネ6章35節）信仰によって真の喜びを頂いたクリスチャンの存在価値とは広大な砂漠の中でのオアシスにある。
❷防腐剤としての存在価値 塩は塩気だけなく腐敗を防ぐという特性がある。同様にクリスチャンは、この世が益々罪に満ちた世界にならないための防腐剤としての役割があり、それは腐敗を遅らせる抑止力となる。罪の満ちたこの世界においてクリスチャンは、防腐剤としての存在価値がある。
❸清めと浄化作用としての存在価値 本来、人間には自浄能力はない。罪を悔い改めることなく、むしろ罪に支配されて、自己の欲望や自己の満足を追い求めた結果、不道徳や不正や不義が蔓延し、益々堕落の一途を辿っている。そのような世において、煙たがられる義を行う存在が必要である。みことばに聞き従う生き方には、世の悪を浄化する力がある。そこにクリスチャンの存在価値がある。
「ある人たちが、何か下品な話題を話し合っていたとします。そこへキリスト者が仲間に加わると、彼の存在が直ちに効果を現わす。彼は一言も言わない。けれども人々は口を慎み始める。そのとき彼は、すでに塩として行動しているのである」（ロイド・ジョーンズの山上の説教より）。
