「義人の祈り」ヤコブ5章13節-18節 2021.10/3 港キリスト教会

    「義人の祈り」ヤコブ5章13節-18節

 前回(5章13節より)は苦しんでいる人への祈りの勧め、今回は病人への祈りの勧めである。

14:当時の病人は、教会の長老を招いて主の御名によって祈ってもらっていた。

 今日、医学や医療の発展によって多くの病気が治る時代となり、神仏などに祈る人も少数では。しかし、クリスチャンにとって祈りは不可欠である。

聖書は「絶えず祈りなさい。」(第一テサロニケ5章17節)と勧めている。

15節、16節:祈りは量ではなく質であることを教えられる。

15節では❶信仰による祈りは病む人を回復させ、

16節では❷義人の祈りは働くと大きな力があると教えている。

 では、信仰による祈りや義人の祈りとは。

信仰深い祈り、あるいは何の落ち度のない信仰者の祈りを指すのではなく、罪の問題が解決されている人の祈りは大きな力があると理解し、そのような人は、罪に対して鋭敏で、罪から離れ、罪の悔い改めに真剣に取り組める人である。

 つまり、祈りの本質とは量(言葉、時間)や、祈る人の属性ではなく、その人の祈りが神の前で真実であるかどうかである。

「ですから、あなたがたは癒されるために、互いに罪を言い表し、互いのために祈りなさい。正しい人の祈りは、働くと大きな力があります。」

17:エリヤ(彼の祈りによって3年半雨が降らなかった)は私たちと同じ人である。

 この「同じ人」とは、「同じ事がらを苦しんでいるという意味である。よって、エリヤや初代教会の長老たち、あるいはオリーブオイルや祈る人に特別な力があったのでない。祈りによる力の源泉は神より来るのである。