「悪の力より守る神の武具」エペソ6章14-20節 要約 2019.4.7 港キリスト教会

   「悪の力より守る神の武具」エペソ6章14-20節

 パウロは、サタンや悪霊たちとの戦いにおいて、クリスチャンが身に付けるべき7つの武具について教えている。

 ①「真理の帯」である。もし、戦にて剣を身につける帯が緩むなら戦いは不利である。では、帯に結ぶ剣とは何か。それは、真理のことばである聖書である。剣をしっかりと腰の帯に身に付けるとは、聖書をいつも身につけて(心に留めて)、サタンや悪霊たちとの戦いに備えることである。

 ②「正義の胸当て」である。サタンや悪霊たちが放つ矢から身を守るために、クリスチャンは正義の胸当てを着けなければならない。では、サタンや悪霊たちが放つ矢とは、それはクリスチャンの落ち度や不義や不正を神の前に訴えることである。そのような敵の矢に対して神の義である正義の胸当てを着けなければならない。もし、自分の義という胸当てなら、サタンや悪霊たちは、私たちの不真実をあばき、失望落胆に陥らせる。しかし、神の正義の胸当ては、いかなる罪人であってもキリストの義(十字架の贖い)をもって私たちを覆って下さる。

 ③「平和の福音」である。クリスチャンにとって福音の備えをはくとは何か。それは人から人へと足を運んで福音を宣べ伝えることである。福音は罪人である私たちを、悪魔の支配から解放するための強力な武器である。

 ④「信仰の盾」である。すべての武具を身に付けても、盾がないなら敵の放つ矢から身を守れない。では、クリスチャンにとって信仰の盾とは、揺るぎない信仰である。その信仰の盾は、敵が放った誘惑、悪巧みといった矢の攻撃から身を守ってくれる。

 ⑤「救いのかぶと」である。かぶとがぐらつくと、前が見えにくく、敵と戦えない。同様に救いのかぶととは救いの確信であり、信仰の確信がぐらついては、その歩みはふらつく。しかし、救いの確信をしっかりと持つなら、歩むべき道をしっかりと見据えて歩むことができる。

 ⑥「御霊の剣」である。御霊の剣とは神のみことばのことである。剣と同様にみことばもまた切れ味があり、心の中を刺し通し、心の思いやはかりごとを見分けることができる(ヘブル4章12節)。サタンや悪霊たちは神のことばを恐れる。

 ⑦「御霊による祈り」である。最後の武具は祈りである。パウロも祈りの大切さと重要さを身にしみて体験していた。祈りは、クリスチャンを守り、支え、励まし、助け、また祝福されるための最高の武具である。