「世の終わりの前兆(Ⅱ)」
―人に惑わされないようにー
マタイ24章3−14節
弟子たちがイエスに質問した世の終わりとは、世界の全てが滅びて無くなるのではなく、教会時代(恵みの時代)の終わりを指す。
では、終末時代のしるしとはどのようなものかを見よう。
5節 ❶偽キリスト(自ら救い主と名乗る)が現れて多くの人々を惑わす(=20世紀において200人以上の偽キリストが出現したと言われている)。
6節 ❷戦争(世界中を巻き込んだ第一次〜第二次世界大戦を指すのでは)。
7節 ❸民族闘争(特に第二次世界大戦後の独立運動から始まる民族間の争いを指すと思われる。
ロシアによるウクライナ侵攻はロシアの一指導者による独断的な民族統合思想にあるのでは。
因みにロシアの国旗は赤がロシア、白がベラルーシ、青がウクライナ)。
❹ 飢饉(2022年には世界でおよそ30億人が中程度または重度の食糧不安に陥り、うち9億人が深刻な食糧不安に直面している)。
❺ 大地震(M7以上の地震の多くは19世紀から現代にかけて集中し、特に日本は地震大国ゆえに地震の大災害は免れない)。ルカ21章11節には
❻ 疫 病 ルカ21章11節
❼ 天変地異(世界各地での異常気象は深刻である(今年1月世界の平均気温が過去最高、中国各地、ドバイ、ドミニカ共和国等の集中豪雨による大被害)。
8節では、これらはみな産みの苦しみの始まりで、出産直前になるとさらに痛みが増すように世の終わりも様々な苦しみ(試練や困難)が増し、途轍もない苦しみを通るのである(7年間の患難時代と思われる)
9−10節 ❽教会の迫害(ローマ時代以降、多くのクリスチャンたちが殉教したように、終わりの時代にも迫害があるという二重預言)。
そのような終わりの時代の中にあっても、
「あなたは忍耐についてわたしのことばを守ったので、地上に住む者たちを試みるために全世界に来ようとしている試練の時には、わたしもあなたを守る。」(黙示録3章10節)との約束がある。
しかも、クリスチャンたちが患難時代(7年間)の前に空中携挙(異説あり)により守られる。
11節 ❾偽預言者(聖書を全否定)による惑わし。12節は不法による悪行と蔓延していく人々の不信仰と冷たい心。13節は忍耐による神の守りの約束。
今日世界におけるグローバル化(国境越える世界規模)を目指しているが、そのゴールは世界の終末ではないだろうか。
しかも、その時はますます近づいており、しかも思いがけない時に来る。
「ですから、あなたがたも用心していなさい。人の子は思いがけない時に来るのです。」 (マタイ24章44節)