「世の誘惑からの対処法」
マタイ27章1−10節
ヤコブ書1章12節の試練と13―14節の誘惑の原語はペイラスモスギで、神は益のために試練を、サタンや悪霊たちは人を陥れるために誘惑を仕掛ける。
ペイラモス(試練o r誘惑)が益となるかダメージとなるかは紙一重である。
今回は誘惑の対処法について学ぶ。
誘惑に陥って人生を台無しにする人がいる。
しかし、その様な誘惑は誰にでも、ごく身近に、時を選ばず誘(いざな)う。
誰であっても誘惑は避けられない、しかし誘惑に勝利することは出来る。
その第1の対処法 ❶神の偏在を信じる(信仰) 「神は地の隅々まで見渡し、天の下をことごとく見られるからだ。」(ヨブ記28章24節)「隠れたところにおられるあなたの父、.。隠れたところで見ておられるあなたの父.。」(マタイ6章6節) どこにでもおられ、すべてを見通しておられる神への信仰は、さまざまな誘惑から身を守る唯一の手段である。
イスカリオテ・ユダは、祭司長や長老たちがイエスを懲らしめるだけで、まさか主を十字架刑にまで追い詰めるとは思ってはいなかったのでは。
しかし、主を銀30枚(30日分の賃金)売ったユダの代償の大きさは、自らの手で命を殺めるほどであった。
誘惑に勝つための第2の対処法 ❷罪による刈り取りの実を聖書の事例から学ぶ(みことばの力)「罪の報酬は死です。
しかし、神の賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。」(ローマ書6章23節)
主が死刑に定められた時にユダは後悔した。しかし、神の御心はユダが後悔することではなく悔い改めて主のもとに立ち返ることではなかっただろうか。
主を否むも、涙ながらに悔い改めて赦されたペテロは殉教死に至るまで使徒職を全うした。
誘惑に勝つための第3の対処法 ❸思いを神様に向ける(祈りの力) 「イエスが祈り(苦闘の祈り)終わって立ち上がり、、。」(ルカ22章45節) 私たちクリスチャンは世の誘惑に負けないように心したい。
そのためにも、今回のみことばの勧めが少しでもお役に立てばと心から願うものである。