「律法から人間関係について学ぶ(Ⅰ)」要約 マタイ5章21―26節 22.9/4 港キリスト教会 

 「律法から人間関係について学ぶ(Ⅰ)」

 マタイ5章21―26節

                      

 イエスは群集に「殺してならない。人を殺す者はさばきを受けなければならない。」と教えられた。

 この戒めは人ごとだと思っている聴衆に対して、この戒めの真意について教えられた。「殺すな」という戒めには、殺人だけでなく、理由なしに兄弟に対して怒る(憤る)ことを含んでいる。

人を殺すことは重大な罪であると同時に、人に対する蔑み、嘲り、非難、憎しみ、苦々しい思いは、相手の人格を傷つけ、心を破壊し、魂を殺してしまうという罪なのである。

 23―24節では、もし人に対するわだかまりや、壊れた人間関係があるなら、積極的に解決するようにという和解の勧めである。種々の問題を解決した上で、神との交わりを持つというのがベストである。

 25−26節では、「殺すな」という律法にある殺人だけでなく、言葉で人を貶めたことで訴えられているのを放置するなら、あなたは裁判官に引き渡され牢に閉じ込められる。もし、そこから出ようとするなら、払いきれない高い保釈金を積まなければならない。

 殺人だけでなく、言葉による暴力もさばきを逃れることはできない。このように、「殺すな」という戒めには、行為だけでなく、言葉によって人の心を殺すという精神的な殺人も含まれているとイエスは教えられた。

「無慈悲、憤り、怒り、怒号、ののしりなどを、一切の悪意とともに、すべて捨て去りなさい。互いに親切にし、優しい心で互いに赦し合いなさい。神も、キリストにおいてあなたがたを赦してくださったのです。」

                (エペソ4章31、32節)