「コロナウイルスによる教訓」箴言16章9節 2020.5/3  港キリスト教会

コロナウイルスによる教訓」 箴言16章9節  2020.5/3   港キリスト教
 1918年からの第一次世界大戦の最中にスペイン風邪が流行し、世界で5000万人(8000万人とも)の犠牲者が出た。日本でも当時5600万人の人口で45万人が死亡した。それから、およそ100年後の今回の新型コロナウイルスです。では、私たちが今回のパンデミックから学ぶべき教訓とは何か。 
 第1の教訓:人間にとって最も大切なものは何かを学ぶチャンスです

 今回のコロナウイルスで気づいたことは、空が綺麗になったこと。また、各国のニュース番組を見た時も空が綺麗でした。現在、人類共通の課題はC O2(二酸化炭素)削減です。しかし、コロナ蔓延による経済の失速が、青空と綺麗な空気を取り戻した。経済成長、科学の進歩による近代化、人間のあくなき欲望の追求が、世界的な異常気象という危機を招いている。

 神のみことばに耳を傾けると、「人は、たとえ全世界を手に入れても、自分のいのち(永遠の)を失ったら、何の益があるでしょうか。自分のいのちを買い戻すのに、人はいったい何を差し出せば良いのでしょうか。」(マルコ8章36、37節)と教えている。
 第2の教訓:利益至上主義は、人間の価値を見失わせるのです

 スペイン風邪から100年後、はるかに近代化された病院が医療崩壊に直面している。その要因の一つに、病院経営の効率化にある。利益最優先によって、ベッドに空きのない病院を生み、人工呼吸器や高価なE C M Oの経費や医療従事者の人件費を削減した。そのつけが今回のパンデミックに回って来たのではないだろうか?『何人かの者が憤慨して互いに言った。「何のために、香油をこんなに無駄にしたのか。この香油なら、三百デナリ以上に売れて、貧しい人たちに施しができたのに。」そして、彼女を厳しく責めた。』(マルコ14章4、5節)

 イエスは、香油をささげた女に、「わたしのために、良いことをしてくれたのです。」と言われた。利益至上主義は人の真の価値を見失わせる。しかし、イエスは、犠牲を惜しまなかった彼女を褒められた。利益を産まない人間は、役に立たないと切り捨てられるのが今日の社会風潮ではないだろうか。
 私たちを造られた神様は、人を愛し、大切にされるのです。「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ書43章4節)
  第3の教訓:どんなに時代が過ぎても人は常に無力である

 今回のウイルスは未知の部分が多く、罹患者の難しい対応に迫られている。感染して症状が軽く、家で療養していた人が、短時間に症状が悪化、また人工呼吸器をつける寸前までスマホをしていた人の肺が深刻な事態であった。高度な医療技術を前になす術もないという無力さがあるのです。しかし、この恐ろしい疫病の体験も、「喉もと過ぎれば熱さ忘れる」のです。そして、世界は、再び経済最優先に舵を取り、貴重な教訓を忘れ、あるいは学ばず、神抜きの人間中心の道を歩み始めることでしょう❗️

 このおぞましいコロナウイルスは人類の英知によって、やがて解放されます。しかし、人に死をもたらし、永遠の地獄に至らしめる罪は、いかなる疫病よりも恐ろしいものです。罪から解放して下さり、死んだ後に神の御国へと導いてくださるお方は、罪なき神の御子イエスだけです。私たちクリスチャンは、この素晴らしいイエスを信じているのです。そして、迎えに来て下さるのを待ち望みましょう。 

                           ハレルヤ❗️アーメン